
温泉旅館スタッフが伝授!安全で効果的な温泉の入り方
目次
1.温泉とお風呂の違い
2.安全で効果的な「正しい温泉の入り方」
3.注意したいポイント
4.有馬の名湯「金泉」について
1.温泉とお風呂の違い
2024年春、X(旧Twitter)を中心に「風呂キャンセル界隈」というワードが流行しました。
日本では毎日お風呂に入ることが当たり前となっており、
お風呂に入らないことがちょっとした悪と意識されることが多い文化風土です。
しかしながら、世界屈指の温泉大国である日本では温泉は馴染み深いもので、
毎日のシャワーや入浴は面倒でも温泉は好きだという方が多いと思います。
温泉と家のお風呂は一体何が違うのでしょうか?
温泉の定義は、環境省が「温泉法」で定めています。
まずは「地中から湧出(ゆうしゅつ)する」こと。
そして、「温度が25℃以上」もしくは「特定成分のうち1つ以上が規定値に達していること」
どちらかを満たしているものが温泉であるとされています。
熱くなくても温泉と呼ばれることがあるほか、お湯ではなく、水蒸気やガスの状態でも
上記の条件を満たしていれば温泉と認められるのは意外ですね。
温泉とお風呂の違いは成分だけではありません。
温泉は温度や成分が大きく異なりますので、お湯への入り方にも違いがあります。
2.安全で効果的な「正しい温泉の入り方」
本日は温泉旅館スタッフが正しい入浴方法を伝授します!
①しっかりかけ湯
温泉の温度に身体を慣らし、血圧上昇を防ぐ目的のほか、
共用である湯船へ入る前のマナーとして、体の汚れを落とす意味合いも含まれます。
胸から遠いところから順番に、10杯程度はかけ湯を行いましょう。
②ゆっくり入水、長湯は禁物
最初から肩まで浸かるのではなく、足からゆっくり入り、まずは腰まで。半身浴で温度に慣れましょう。
“せっかくだから”と長湯はせず、顔が少し汗ばむ程度が、温泉から出る目安です。
③上がり湯は“しない”がおすすめ
家のお風呂と大きく違うのが、お湯に含まれる成分。
上がり湯をすると、薬効成分が流れてしまい、温泉の効果が薄れてしまいますので
上がり湯はせず、体についた水滴をぬぐう程度がおすすめです。
④水分補給と休息
お風呂での発汗は気づきにくいものですが、体内の水分は確実に失われています。
また、入浴中は意外とエネルギーが消費されており、血圧も変動しやすい環境です。
湯冷めしないよう手早く体と髪を乾かし、水分を取ってゆっくり休みましょう。
3.注意したいポイント
「入るだけ」と侮るなかれ。注意したい3つのポイントをお伝えします。
・入浴前の飲酒はNG!
入浴前の飲酒は体に大きな負担がかかります。温泉で体が温まり、全身の血行が良くなる
ということは、血管が広がり血圧が低下→脳貧血で倒れるというリスクがあるほか、
肝臓に送られる血液量が減少→アルコールの分解速度が落ちるというデメリットがあります。
・洗顔は先に!
日焼け止めやお化粧をしたまま入浴してしまうと、温泉を汚してしまう恐れがあるほか、
毛穴が開きづらく、温泉の効能を十分に受けられない可能性があります。
・上がり湯をした方が良いパターンも!
肌が弱い方やかぶれやすい方は、最後にシャワー等で上がり湯をして薬効成分を流さないと、
湯ただれを起こしてしまう場合があります。酸性の温泉の場合にも、同様の注意が必要です。
ほかにも、湯船にタオル類を入れないこと、お湯の中では大きく動かないなど、
入浴マナーも守りながら温泉をお楽しみください。
さて、正しい入浴方法を学んだところで、次は実践です!
4.有馬の名湯「金泉」について
関西からふらっと行ける温泉地、兵庫県にある有馬温泉への旅行はいかがでしょうか。
有馬温泉は大阪や神戸から約60分、電車や高速バスでもアクセスできる好立地にあり、
2世代、3世代でのご旅行にもおすすめです。
昔ながらの温泉街では泉源の名所めぐりや名産品である神戸牛を使ったグルメ、
炭酸せんべいの食べ歩きやお土産のショッピングを楽しむことができます。
有馬の名湯、含鉄強塩泉(金泉)は地中を流れている間は無色透明ですが、
湧き出るとお湯に含まれる大量の鉄分が地上の空気に触れ酸化し茶褐色に変化します。
この鉄分を多く含んだお湯は、神経痛や冷え性、疲労回復などの効果があります。
古泉閣は有馬温泉の中でも数少ない、自家泉源を有する元湯の旅館で、
1時間に6トン湧き出る豊富な湯量が1日2回ものお湯の入れ替えを支えています。
源泉掛け流しの古き良き雰囲気を持つ「岩風呂」は創業以来その姿を変えることなく
親しまれていますが、1997年には金泉の露天風呂付き大浴場「八角堂」、
2021年に広々とした家族向け客室「スイートルーム」を完成させ、
皆さまに新たな価値をご提供し続けるため試行錯誤を繰り返しています。
古泉閣では常に新鮮で濃厚な温泉と、自慢の懐石料理をご用意して、皆さまのご来館をお待ちしております。
https://www.kosenkaku.com/bath.html
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